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● 2021年4月25日 「奇跡の主」 
 

イエスはこのことを聞かれると、舟でそこを去り、自分だけで寂しい所に行かれた。
すると、群衆がそれと聞いて、町々から、歩いてイエスのあとを追った。
イエスは舟から上がられると、多くの群衆を見られ、彼らを深くあわれんで、
彼らの病気を直された。
夕方になったので、弟子たちはイエスのところに来て言った。
「ここは寂しい所ですし、時刻ももう回っています。ですから群衆を解散させてください。
そして村に行ってめいめいで食物を買うようにさせてください。」
しかし、イエスは言われた。「彼らが出かけて行く必要はありません。
あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。」
しかし、弟子たちはイエスに言った。
「ここには、パンが五つと魚が二匹よりほかありません。」
すると、イエスは言われた。「それを、ここに持って来なさい。」
そしてイエスは、群衆に命じて草の上にすわらせ、
五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて、それらを祝福し、
パンを裂いてそれを弟子たちに与えられたので、弟子たちは群衆に配った。
人々はみな、食べて満腹した。
そして、パン切れの余りを取り集めると、十二のかごにいっぱいあった。

(マタイ14章13〜20節)

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今日お読みしました所のみ言葉はユダヤ人の祭りである
過ぎ越しの祭りがすぐ後に控えて居る時、
イエス様の十字架の1年前、3月か4月ごろの春の出来事でした。
過ぎ越しの祭りにはユダヤ人の成人男性は
エルサレムの神殿に巡礼することになっていましたので、
イエス様の周りにはイエス様を追いかけてきた求道者、噂を聞いて来た近所の人々、
巡礼途中の旅人達が集まって来ていました。
その数は21節には男だけで5000人、女、子供も入れると10000人以上の大群衆でした。
その10000人以上の大群衆を5つのパンと2匹の魚で満腹させ、
しかも多くのパンが残ったというのです。
これは大変な奇跡です。
イエス様が神の子である事をアピールした大きな出来事でした。
第1にこの奇跡は文字通りの物理的な奇跡です。病気治療のように、
神経の働きや気持ちで説明できるような奇跡でなくて全く文字通りの物理的なものでした。
人々はこの奇跡を合理的に理解しようとして色々な解釈を生み出したのです。
        ・・・つづく

 

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