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● 2020年7月12日 「ガダラ人の二人」 
 

それから、向こう岸のガダラ人の地にお着きになると、
悪霊につかれた人がふたり墓から出て来て、
イエスに出会った。彼らはひどく狂暴で、だれもその道を通れないほどであった。
すると、見よ、彼らはわめいて言った。
「神の子よ。いったい私たちに何をしようというのです。
まだその時ではないのに、もう私たちを苦しめに来られたのですか。」
ところで、そこからずっと離れた所に、たくさんの豚の群れが飼ってあった。
それで、悪霊どもはイエスに願ってこう言った。
「もし私たちを追い出そうとされるのでしたら、どうか豚の群れの中にやってください。」
イエスは彼らに「行け。」と言われた。すると、彼らは出て行って豚にはいった。
すると、見よ、その群れ全体がどっとがけから湖へ駆け降りて行って、
水におぼれて死んだ。
飼っていた者たちは逃げ出して町に行き、
悪霊につかれた人たちのことなどを残らず知らせた。
すると、見よ、町中の者がイエスに会いに出て来た。
そして、イエスに会うと、どうかこの地方を立ち去ってくださいと願った。

(マタイ8章28〜34節)

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イエス様に従っていく途中で起こった、
嵐を静めるイエス様の権威を体験した後、外側からやって来る脅威だけでなく、
心と霊の世界における脅威に対しても
イエス様が権威を持っておられることを学んでいきます。

 

1. 28,29節を見ると
 

イエス様はガリラヤの湖の西北部にあるカペナウムから船を出して
「向こう岸」湖の東南部のガダラ人の血に上陸されました。
「ガダラ」という町そのものは岸から10キロほど東南に入り込んだ地にあるのですが、
イエス様はガダラ人の町ではなく、
ガダラ人が住んでいる地域に上陸したということでした。
この地域はデカポリスという名で呼ばれた一部で
ガリラヤ湖の南ヨルダンの東にある10の都市の同盟地域、
外国人が多く住んでいるところでした。
そして、異邦人たちは汚れた動物とされていた豚を飼っていましたし、
異邦人とともに住んでいたユダヤ人も神様の律法に反して豚を飼うようになりました。
この宗教的無知と迷信の地にイエス様は上陸されたのでした。
上陸してほどなく異常な二人の男にイエス様は出会いました。
その異常な一つは彼らは墓場から出てきました。
マルコもルカもはっきりとこの二人の男が墓場を住居としていたと書いています。
マルコ5章3節
第2に彼らは「手に負えない乱暴者で誰もその周辺を通ることができない」ほどでした。
マルコ5章3、4節  では、
「もはや誰も、鎖でさえも彼を繋ぎ止めておけなかった」とあり、
超人的というよりは人間でない存在であったようであります。
第3に彼らはイエス様に出会うと「私たちを苦しめるのですか」と答えています。
マルコ5章5節 
「昼夜絶え間なく墓場や山で叫び続けて石で自分の体を傷つけていた」とあり、
自分たちの救いよりも苦しみにある方が良いような心の持ち主でした。  ・・・続く

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