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● 2018年9月2日 「誰の権威か」
 

それから、イエスが宮にはいって、教えておられると、祭司長、民の長老たちが、
みもとに来て言った。「何の権威によって、これらのことをしておられるのですか。
だれが、あなたにその権威を授けたのですか。」
イエスは答えて、こう言われた。「わたしも一言あなたがたに尋ねましょう。
もし、あなたがたが答えるなら、わたしも何の権威によって、
これらのことをしているかを話しましょう。
ヨハネのバプテスマは、どこから来たものですか。天からですか。それとも人からですか。」すると、彼らはこう言いながら、互いに論じ合った。
「もし、天から、と言えば、それならなぜ、彼を信じなかったか、と言うだろう。
しかし、もし、人から、と言えば、群衆がこわい。
彼らはみな、ヨハネを預言者と認めているのだから。」
そこで、彼らはイエスに答えて、「わかりません。」と言った。
イエスもまた彼らにこう言われた。
「わたしも、何の権威によってこれらのことをするのか、あなたがたに話すまい。
ところで、あなたがたは、どう思いますか。ある人にふたりの息子がいた。
その人は兄のところに来て、『きょう、ぶどう園に行って働いてくれ。』と言った。
兄は答えて『行きます。おとうさん。』と言ったが、行かなかった。
それから、弟のところに来て、同じように言った。
ところが、弟は答えて『行きたくありません。』と言ったが、
あとから悪かったと思って出かけて行った。
ふたりのうちどちらが、父の願ったとおりにしたのでしょう。」彼らは言った。
「あとの者です。」イエスは彼らに言われた。「まことに、あなたがたに告げます。
取税人や遊女たちのほうが、あなたがたより先に神の国にはいっているのです。
というのは、あなたがたは、ヨハネが義の道を持って来たのに、彼を信じなかった。
しかし、取税人や遊女たちは彼を信じたからです。
しかもあなたがたは、それを見ながら、あとになって悔いることもせず、
彼を信じなかったのです。

(マタイ 21章23〜32節)

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イエス様が宮に入られた時、サンヘドリンからの論客が質問をしました。
この時は受難週の月曜日イエス様から呪われたイチジクの木が枯れているのを
弟子達が発見した火曜日の事と思われます。
この日論争はイエス様の生涯でも長い一日になりました。
この論争は三つに分けられ
 @キリストの権威について
 A税金について
 B復活について
 C一番大切な戒めについて
 Dダビデの王についての問題点でした。
このキリストの権威については祭司長と長老たちによってもちかけられました。
 
マルコではもっと詳しく、
祭司長、律法学者、長老達とあり、
当時のユダヤの最高議会サンヘドリンはこの三者によって成り立っていました。
ですからこの質問はサンヘドリンの正式な質問と考えられています。
質問の内容はイエス様の答えは
 @24−25節反対尋問
 A27節回答拒否
 B喩でした。
これらの事とは、宮での商売人の追い出した事、
宮の庭で盲人や足の不自由な人を癒した奇跡、
子供の参加を受け入れたことや群衆がメシヤと叫んだことを受け入れて
入城した事などを含めますが、
このところは宮で教えられたのは誰の権威であったのかを尋ねることでした。
サンヘドリンはユダヤ全体と神殿儀式のすべてを管理していたので
彼らの許可がない行為に対して弁明を要求する権利がありました。
当然イエス様がユダヤのラビであれば宮の庭で教えることは認められたことでした。
しかし聖書と伝承に現された神様の御心を正しく教える教師の権威について
細心の注意が払われていました。
正規の教師になるには最低でも任職された三人のラビの前で、
恩師のラビによって按手されなくてはなりませんでした。
ですから大工のイエス様の権威がラビか、預言者か、
メシヤとしての権威か誰の権威から授けられたか問うてきたのでした。
これに対してイエス様はヨハネのバプテスマは誰の権威から遣わされたかと尋ねられた。
・・・続く
 

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