それから、向こう岸のガダラ人の地にお着きになると、
悪霊につかれた人がふたり墓から出て来て、イエスに出会った。
彼らはひどく狂暴で、だれもその道を通れないほどであった。
すると、見よ、彼らはわめいて言った。
「神の子よ。いったい私たちに何をしようというのです。
まだその時ではないのに、もう私たちを苦しめに来られたのですか。」
ところで、そこからずっと離れた所に、たくさんの豚の群れが飼ってあった。
それで、悪霊どもはイエスに願ってこう言った。
「もし私たちを追い出そうとされるのでしたら、どうか豚の群れの中にやってください。」
イエスは彼らに「行け。」と言われた。すると、彼らは出て行って豚にはいった。
すると、見よ、その群れ全体がどっとがけから湖へ駆け降りて行って、
水におぼれて死んだ。
飼っていた者たちは逃げ出して町に行き、
悪霊につかれた人たちのことなどを残らず知らせた。
すると、見よ、町中の者がイエスに会いに出て来た。
そして、イエスに会うと、どうかこの地方を立ち去ってくださいと願った。
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(マタイ 8章28〜34節)
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イエス様に従ううちに起こった出来事で嵐を治める権威を体験したのちに、
外側ではなく心と霊の世界にも権威を持っておられることを学んでいきましょう。
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1. |
28・29節 |
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イエス様はガリラヤの湖の西北部にあるカペナウムから船出をされ向こう岸、
湖の東南部にありますガラダ人の地に上陸されました。
ガラダと言う町は岸か10キロほど内陸部の町ですが、
イエス様はガラダ人の住んでいる地域に上陸したのでした。
この地域はデカポリスと言われる地域でガリラヤ湖の南、
ヨルダン川の東にある10の町の同盟地域でした。
外国人が多く住み、その異邦人は汚れた動物とされた豚を飼っていましたし、
ユダヤ人も律法に反してブタを飼うようになっていました。
この宗教的無知と迷信の地に上陸されたのでした。
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2. |
2人の人に出会う |
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上陸してすぐに異常な人たちに出会うのでした。
彼らは墓場を住処としていたのです。
また彼らは手に負えない乱暴者達で人々とは避けて生活していたのです。
更にイエス様に出会うと私たちを苦しめると告白するのでした。
これだけを見ると精神的な錯乱した様に見えるのですが、
彼らがイエス様を神の子と呼いることでした。
神の子と呼んだのは神様と御子、後には弟子達が呼んだだけでした。
明らかに精神的な問題ではなく霊的な悪霊に支配されていたと思われます。
病気な癒されることですが、悪霊は追い出さなくてはなりません。
この世に目に見える世界は目に見えない世界に影響されているのです。
目に見える世界に序列があるように霊の世界にも序列があり、
天使と堕落した天使である悪霊がいるのです。 |
3. |
迷信の世界だった |
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日本と同じように悪霊を追い出す迷信が蔓延していました。
悪霊は翼があるとかニワトリのような足があるとか言われ、
ソロモン王は悪霊を追い出す呪文を用いたとも言われていたのでした。
でもこの2人は明らかに悪霊の影響を受けていました。
イエス様は悪霊を追い出し解放されたのです。
イエス様こそ唯一権威を持つお方です。
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4. |
33-34節
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(1) |
聖霊様は人格者です。
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豚を飼う者たちは悪霊に憑かれた者達に起こったことを知らせに行ったのでした。
豚飼達の関心は失った豚たちのことでした。
そしてこれ以上豚を失いたくなかったので出ていくように求めたのでした。
イエス様は行けと言われただけで、
又根本的には律法に逆らって豚を飼う者の責任であったのです。
このところに2種類の人を見ます、悪霊から解放され新生した人、
神様に逆らった人生を歩む人です。
悪霊から解放された自由なる人と悪霊の影響で不自由な人です。
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