それから、イエスは宮にはいって、宮の中で売り買いする者たちをみな追い出し、
両替人の台や、鳩を売る者たちの腰掛けを倒された。
そして彼らに言われた。「『わたしの家は祈りの家と呼ばれる。』と書いてある。
それなのに、あなたがたはそれを強盗の巣にしている。」
また、宮の中で、盲人や足なえがみもとに来たので、イエスは彼らをいやされた。
ところが、祭司長、律法学者たちは、イエスのなさった驚くべきいろいろのことを見、
また宮の中で子どもたちが「ダビデの子にホサナ。」
と言って叫んでいるのを見て腹を立てた。
そしてイエスに言った。「あなたは、子どもたちが何と言っているか、お聞きですか。」
イエスは言われた。「聞いています。
『あなたは幼子と乳飲み子たちの口に賛美を用意された。』とあるのを、
あなたがたは読まなかったのですか。」
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(マタイ 21章12〜16節)
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イエス様はソロモンの神殿で宮浄めをされました。
その神殿の中で売り買いする者や両替人やハトなどの
神殿に捧げる生贄を売る人々の腰掛などをひっくりかえされたのでした。
エルサレムの神殿は神様がエルサレムを選びその中に
住まわれることを象徴する旧約時代のものでした。
その宮を裁くことは新約の時代のクリスチャンには関係ないと思われます。
しかし新約聖書は新しい契約によって誕生した教会を神殿になぞらえています。
そしてイエス様が旧約の神殿を浄められたように
キリスト教会も神殿として浄められなくてはならないのです。
このイエス様の神殿浄めを学んでキリスト教会のあるべき姿を学んでいきましょう。 |
1. |
教会は祈りの家です |
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このハトや両替をしてる人たちの場所は
異邦人のと言われる庭で神殿ではありませんでした。
つまり神殿に礼拝を捧げる人々が作り上げた市場のようなものでした。
人々が遠方より礼拝者のために捧げものを売る人たちや
神殿に捧げる神殿税に両替する人達が作り上げた市場でした。
この習慣はモ−セも認められた事でした。
イエス様のされた神殿浄めで人々に求められたことは、神殿は人々が神様に出会い、
そして瞑想して御心に触れる場所でなければならないということでした。
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2. |
あわれみと良き業がされる所 |
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ソロモンの神殿には盲人や足の不自由な人々、
障害者などは入ることができませんでした。
律法は守っているが信仰のない商売人を追い出し、
このような人々を癒される場所であることを求められたのです。 |
3. |
賛美を捧げるところ |
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神学者たちはイエス様をメシアとして讃えることに目くじらを立てていました。
旧約聖書は人々がメシアを讃美することが妨げられると預言しています。
イエスさまこそ神殿に住まわれる神様なのです。
独りよがりの信仰を戒め間違った信仰を矯正するために、
今もイエス様は神殿を浄められるのです。
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