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● 2017年3月12日 「納税を迫られるイエス」
 

そのころ、パリサイ人たちは出て来て、
どのようにイエスをことばのわなにかけようかと相談した。
彼らはその弟子たちを、ヘロデ党の者たちといっしょにイエスのもとにやって、
こう言わせた。
「先生。私たちは、あなたが真実な方で、真理に基づいて神の道を教え、
だれをもはばからない方だと存じています。
あなたは、人の顔色を見られないからです。
それで、どう思われるのか言ってください。
税金をカイザルに納めることは、律法にかなっていることでしょうか。
かなっていないことでしょうか。」
イエスは彼らの悪意を知って言われた。
「偽善者たち。なぜ、わたしをためすのか。納め金にするお金をわたしに見せなさい。」
そこで彼らは、デナリを一枚イエスのもとに持って来た。
そこで彼らに言われた。
「これは、だれの肖像ですか。だれの銘ですか。」
彼らは、「カイザルのです。」と言った。
そこで、イエスは言われた。
「それなら、カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい。」
彼らは、これを聞いて驚嘆し、イエスを残して立ち去った。

(マタイ 22章15〜22節)

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イエス様が神殿に居られた時、
ユダヤの指導者たちがイエス様の権威について挑戦的に質問してきました。
その質問の二つ目が納税に関するものでした。
納税するかしないかはその時の権威者に従うか従わないという大きな問題で、
クリスチャンが国に対してとるべき態度を教える大切な問題です。

1. 15−17節
  このところでイエス様を罠に捉えさせたいという意図からこの質問がされました。
彼らは弟子を送って質問させるのです。
このところでのユダヤの指導者とはパリサイ人のことで彼らは
ヘロデ党の者たちとともに質問するのでした。
ユダヤはローマの支配の中にありヘロデ家の兄弟たちに支配される
東のベレアがありました。
ですからローマの支配をよしとしないパリサイ派と共謀して
イエス様に質問しているのです。
当時は4つの考え方がありました。
 
ユダヤ民族が神様の選民であることを誇りどんな支配者に対しても反発する熱心党
 

熱心党ほど過激ではないが原則的にローマとヘロデに税を納めることを
良しとしない野党的で分離派のパリサイ派
 

エドム民族の出であって ユダヤの名門であるハスモニア家の血筋であるヘロデ派
ローマに好意的なサドカイ派、
彼らはローマとギリシヤ文化を好み祭司的貴族階級を好む
このようにユダヤの指導者たちはイエス様に対して、
納税反対者と賛成者が共謀して質問したのでした。
2. イエス様の返答
  イエス様はこの時にどのように返答されたのでしょうか。
彼らの予想を反してカイザルのものはカイザルにと言われました。
税金は払うべきものであると言われカイザルに従うように言われたのでした。
ペテロも権力者への服従を語り、クリスチャンとして証のできる生活を勧めています。
また納税は与えるものではなく返すものと言われました。
時の権力者から受けた 恩恵に対して返金であり、
当然すべての人が負う義務なのです。
 
3. 神様に捧げる人生
  イエス様はヘロデ派やサドカイ派と同じ立場でなく、
神様のものは神様に返すように言われました。
カイザルの貨幣にはカイザルの肖像画描かれていました。
では神様のものである人は、人生そのものを神様に捧げなくてはなりません。
カイザルには取立人がいるのですが、神様の返金は自ら捧げなくてはならないのです。
どこからどこまで自分のもので、
神様のものはどこまでかは自ら判断しなくてはならないのです。
 
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