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● 2017年1月22日 「イエス様の奇跡」 
 

イエスはこのことを聞かれると、舟でそこを去り、自分だけで寂しい所に行かれた。
すると、群衆がそれと聞いて、町々から、歩いてイエスのあとを追った。
イエスは舟から上がられると、多くの群衆を見られ、
彼らを深くあわれんで、彼らの病気を直された。
夕方になったので、弟子たちはイエスのところに来て言った。
「ここは寂しい所ですし、時刻ももう回っています。ですから群衆を解散させてください。
そして村に行ってめいめいで食物を買うようにさせてください。」
しかし、イエスは言われた。「彼らが出かけて行く必要はありません。
あなたがたで、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。」
しかし、弟子たちはイエスに言った。
「ここには、パンが五つと魚が二匹よりほかありません。」
すると、イエスは言われた。「それを、ここに持って来なさい。」
そしてイエスは、群衆に命じて草の上にすわらせ、五つのパンと二匹の魚を取り、
天を見上げて、それらを祝福し、パンを裂いてそれを弟子たちに与えられたので、
弟子たちは群衆に配った。
人々はみな、食べて満腹した。
そして、パン切れの余りを取り集めると、十二のかごにいっぱいあった。

(マタイ 14章13〜20節)

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ユダヤの祭りである過越がすぐ後に控えているとき、
イエス様の十字架のみ業に1年前の3・4月の出来事でした。
過越の時にはユダヤの成人男性はエルサレムに巡礼することになっていましたので、
イエス様の周りは、イエス様を追いかけて来た人々、うわさを聞いた近所の人、
巡礼途中の人々が集まってきていました。
その数は男だけで5000人、女子供を数えると一万人近くなっていたのでした。
この10000人近くの人々を5つのパンと2匹の魚で満足させた後
まだ多くのパンが残ったというのです。
この奇跡を通してイエス様はご自身が神様の御子であることを証明されたのでした。
 

1. この奇跡は物理的な奇跡です
 
病気治療のように、気持ちの持ち方で癒されたような気分になったというような
あいまいなものではありません。
人々はこの奇跡を理性的に解釈をしました。
弟子たちの中でもこの群衆の食事に関して話されていて、
食事の提供は無理だとされていました。
この奇跡の前に群衆の中には5つのパンと2匹の魚しかないことが
弟子たちによって確認されていました。
 

この奇跡は夕方近かったとあります。
ユダヤの夕方とは太陽が真上から西に傾いたことを意味します。
当然誰もが奇跡をその目で確認できる明るさがあったのです。
 

またなんとなく満腹になった気がしたものではなく、
50人組になったグループになって満腹したとあるので、
何となく雰囲気で満腹したものではありません。
その上で多くのパンが残ったのでした。
文字どおりの奇跡であったのです。
 

2. この奇跡は何のために
  この奇跡は神様がイエス様は神様の御子で
救い主であることを教えるための奇跡であったのです。
人々の中ではイエス様をエリヤだとか預言者の一人だというものがいました。
ペテロが啓示によって、イエス様は神様の御子と悟ったように、
この奇跡はイエス様が救い主、神様の御子と証明されたことなのです。
出エジプトの後に荒野でなされた奇跡を再現されたのです。
第二のモーセなるイエス様は民を養われるのです。
3. イエス様は永遠の糧を与える
  人々は奇跡を見て王として崇めるのです。
でもイエス様はその民を避けておられます。
イエス様は民を養いますが霊的な糧によって養われます。
天から下ってきた真のパンであり飲み物なのです。
永遠の命を与えに来られたメシアなのです。
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