エリヤが民全体に、「私のそばに近寄りなさい。」と言ったので、民はみな彼に近寄った。
それから、彼はこわれていた主の祭壇を建て直した。
エリヤは、主がかつて、「あなたの名はイスラエルとなる。」
と言われたヤコブの子らの部族の数にしたがって十二の石を取った。
その石で彼は主の名によって一つの祭壇を築き、
その祭壇の回りに、二セアの種を入れるほどのみぞを掘った。
ついで彼は、たきぎを並べ、一頭の雄牛を切り裂き、それをたきぎの上に載せ、
「四つのかめに水を満たし、この全焼のいけにえと、このたきぎの上に注げ。」と命じた。
ついで「それを二度せよ。」と言ったので、彼らは二度そうした。
そのうえに、彼は、「三度せよ。」と言ったので、彼らは三度そうした。
水は祭壇の回りに流れ出した。
彼はみぞにも水を満たした。
ささげ物をささげるころになると、預言者エリヤは進み出て言った。
「アブラハム、イサク、イスラエルの神、主よ。
あなたがイスラエルにおいて神であり、私があなたのしもべであり、
あなたのみことばによって私がこれらのすべての事を行なったということが、
きょう、明らかになりますように。
私に答えてください。主よ。
私に答えてください。
この民が、あなたこそ、主よ、神であり、
あなたが彼らの心を翻してくださることを知るようにしてください。」
すると、主の火が降って来て、全焼のいけにえと、たきぎと、石と、ちりとを焼き尽くし、
みぞの水もなめ尽くしてしまった。
民はみな、これを見て、ひれ伏し、「主こそ神です。主こそ神です。」と言った。